交通事故サポートよくある質問(Q&A)

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  3. 頚椎捻挫(むち打ち)・腰椎捻挫
  4. むち打ちのため、首の痛みがとれないのですが、これはよくあることですか?(むち打ちの慢性期症状)

アウル東京法律事務所で、交通事故や事務所全般に関することでよくご質問(相談)を受ける内容とその回答です。

頚椎捻挫(むち打ち)・腰椎捻挫むち打ちのため、首の痛みがとれないのですが、これはよくあることですか?(むち打ちの慢性期症状)


【ご質問】


むち打ちのため、首の痛みがとれないのですが、これはよくあることですか?


【ご回答】


交通事故の相談をお受けしている中で、むち打ちになった方のうち、頸部痛(首の痛み)がとれないという方はよくいらっしゃいます。


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データから見る頸部痛

文献(遠藤健司『むち打ち損傷ハンドブック第2版』36頁)によれば、

「むち打ち損傷後、救急外来で60%以上の患者が頸部痛を訴え、その後も6時間以内に65%、24時間以内に93%、72時間以内に100%の患者に出現する」(GreenfieldとDeans)

「慢性化したむち打ち損傷患者の97%に頸部痛が存在する」(Radanov)

「症状が6か月以上継続している100名の調査では、症状持続期間の平均は15.5か月」

というデータにもありますように、交通事故により、むち打ちとなってしまった方の多くに、首の痛みが発生しています。


頸部痛の原因は――詳細は不明

このように、交通事故によりむち打ちとなってしまった方の多くが首の痛みを訴え、中にはそれが長期間持続してしまう方もいます。

では、このような首の痛みは何が原因かというと、実は、明確な回答はありません。

頸部神経根後枝の刺激症状など様々な要因が考えられますが、先ほどご紹介した文献でも、「詳細は不明である」と締めくくっています。


頸部痛で後遺障害の等級認定を受けるには

以上のように、むち打ちによる頸部痛の、詳細な原因は不明です(もちろん、治療中に原因が特定できる場合もあるでしょうが)。

ただ、そうであるが故に、医師による継続した治療が重要ではないかと考えられます。

その理由の第一は、自分の身体を治すためです。

頸部痛の治療方法に明確な回答がない以上、電気療法など、臨床医が、その専門的な見地から、様々な治療法を試行し、その患者に効果のある治療法を見定め、継続することが重要ではないかと考えられます。

また、後遺障害の認定にあたっても、継続した治療が重要ではないかと考えられます。

むち打ちの場合には、このように、神経症状の詳細な原因が不明であることもあるため、症状の一貫性や治療の連続性という観点も、後遺障害の等級認定にあたって、評価されているのではないかと考えられるためです。


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