解決事例等

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アウル東京法律事務所でお受けした交通事故事件の解決事例や、交通事故に関する計算例・裁判例を紹介します。

むち打ち・頚椎捻挫等【自転車事故】過失割合を10:90にし、約102万円の獲得に成功しました


※解決事例のご紹介は、有利な結果をもたらすことを保証するものではありません。同じような交通事故事件でも、弁護士が介入して増額に成功するケースもあれば、減額されるケースもありえます。ケースに応じた見通しをお伝えさせていただきますので、交通事故は弁護士にご相談ください。


今回の交通事故案件の概要


今回ご紹介する案件は自転車同士が衝突した事故となります。

被害者の方が車道の左端を自転車で走行していたところ、対向方向から来た自転車に接触され、頸椎捻挫いわゆるむち打ちとなった方からのご依頼でした。

自転車同士の事故ではありましたが、被害者の方は弁護士費用特約に加入されていたので弁護士費用を気にせず安心してご依頼いただけました。

(※自動車保険などについている弁護士費用特約は、自動車事故だけではなく、自転車事故でも利用できるものが多いです。加害者が自転車でも、突然の事故にあわれた方はまず弁護士費用特約がないか探してみることをおすすめします)


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弁護士のポイント1~過失割合が生じうるため健康保険の利用を~


まずこの方からご相談をいただいた段階で、弁護士としては被害者の方に過失が発生する可能性が高いと判断しました。

交通事故の被害者といえど、何割かの過失が生じてしまうケースはまれではありません。

過失割合は支払済みの治療費にもかかってくるので注意が必要です。

たとえば、被害者の方に過失割合が3割生じるケースで、保険会社がすでに100万円の治療費を支払っていたとします。

このような場合に、保険会社は、「少なくとも治療費については過失相殺を主張しませんよ」などと言って支払っているわけではありません。

「あとあとであなたの過失割合の分は返してもらいますが、病院に通えないと困るでしょうから、いったん治療費全額をたてかえますね」と言っているにすぎません。

そのため、このようなケースでは、示談段階で「あなたの過失分の30万円は返してください」と言われるわけです。

このように、過失相殺は支払済みの治療費にもかかってくるので、交通事故の被害者の方にも過失が生じうるケースでは治療費を安く抑えることもポイントです。

具縦医的には、健康保険や労災などの社会保険を利用することで治療費を安く抑えることができます(社会保険を使わない自由診療だと治療費が高騰する傾向にあります)。

今回の方にもまずは健康保険の利用をおすすめしました。


弁護士のポイント2~入通院慰謝料は通院期間に応じて計算される~


第2のポイントは入通院慰謝料です。

入通院慰謝料は通院期間に応じて計算されます。

そのため、自己判断で通院をやめず、医師の指示にしたがって、治癒もしくは症状固定となるまで通院を継続するのが肝要です。


弁護士のポイント3~過失割合の交渉~


ここが一番苦労をしたポイントでした。

交通事故の過失割合は、別冊判例タイムズ38号をもとに決められることが一般的です。

しかし、残念ながら判例タイムズは全ての交通事故を網羅しているわけではありません。

今回のような自転車同士の事故の過失割合は掲載されていません。

そこで、赤い本下巻にある『自転車同士の事故の過失相殺基準(第一次試案)』をもとに過失相殺の主張を行いました。

対向方向に進行する自転車同士の事故の過失割合は、第一次試案によれば50:50が基本過失割合になるとされています。

しかしながら過失割合を50:50とした第一次試案はあくまでも生活道路上の事故を前提としたものです。

今回の交通事故は、非常に大きな幹線道路で発生したものであり、自転車の左側通行義務が強く要請されること、仮に対向車を回避しようとすれば車道上に飛び出さざるを得ず、回避は事実上不可能であったことなどを相手損保に丁寧に説明しました。

結果、過失割合は10:90(被害者側が10)で解決することに成功しました。


依頼者の方からの喜びの声


依頼者の方から喜びお手紙をいただきましたので、依頼者の許可を得て、一部掲載させていただきます。

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アウル東京法律事務所では自転車事故のご相談もお受けしています


アウル東京法律事務所では、自動車事故だけではなく今回のような自転車事故に関するご相談もお受けしておりますので、自転車事故の被害者の方もお気軽にご相談ください。


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