【ご質問】
筋萎縮検査とは何ですか?
【ご回答】
むち打ちや頚椎捻挫のため、片方の腕や手にしびれが生じた場合などに行われる検査の一種です。
客観的な検査となりますので、後遺障害の等級認定を狙う上で、比較的重要な検査ではないかと考えられます。
むち打ちで、なぜ筋肉が萎縮するのか
むち打ち等のため、片方の腕や指などにしびれや痛みが生ると、そちらの腕は自然と使わなくなります。
筋肉は、使わないとやせ細っていきますので、しびれ等が生じているため、あまり使わなくなった側の筋肉も細くなっていくのです。
しびれが生じていると主張する側の腕が、もう一方の腕と比べて細くなっている場合には、しびれが生じていることの客観的な裏付けとなるでしょう。
筋萎縮検査の方法
視診や触診も考えられますが、これらは、検査者の主観により左右されてしまいます。
客観的な違いが明確になる、周径を測定する方法が有効と考えられます。
ひじ関節の上10センチ、下10センチの周径をそれぞれ測定します(比較する必要があるので、両腕を測定します)。
筋萎縮検査は重要か?
むち打ち等で、後遺障害の等級認定を狙う上では、比較的重要な検査ではないかと考えられます。
というのも、筋肉が細くなっているかどうかというのは、客観的なものであり、ごまかしようがないからです。
片方の腕や指だけ、しびれがあるような場合には、筋萎縮検査は受けておくべきでしょう。