交通事故サポートよくある質問(Q&A)

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  4. 【むち打ち・頚椎捻挫】徒手筋力評価(MMT)とは、何ですか?

アウル東京法律事務所で、交通事故や事務所全般に関することでよくご質問(相談)を受ける内容とその回答です。

頚椎捻挫(むち打ち)・腰椎捻挫【むち打ち・頚椎捻挫】徒手筋力評価(MMT)とは、何ですか?


【ご質問】


徒手筋力評価(MMT)とは、何ですか?


【ご回答】


徒手筋力評価とは、むち打ち等の場合に行われる、神経学的検査の一種で、筋力の低下の度合いを調べるものです。

MMT(manual muscle testing)とも呼ばれています。


なぜ、徒手筋力評価が行われるか

交通事故で、むち打ちにあった人は、神経学的検査の一種として、徒手筋力評価を受けることがあります。

徒手筋力評価は、三角筋や上腕二頭筋、上腕三頭筋などを対象にして行われます。

ケガをしたのは首なのに、なぜ、腕の筋力などを測定するのか、疑問に感じられるかもしれません。

これは、実は、神経の障害をチェックしているのです。

むち打ちのため、頚椎椎間板ヘルニア等になると、その頚椎が支配している領域に障害が生じることがあります。

そして、神経が障害を受けると、その部分の筋力が低下すると考えられるのです。このように、筋力低下の程度から、神経に障害があるのかチェックしているのです。


筋力評価のレベルについて

徒手筋力評価を行った場合には、以下のように筋力を評価します。

なお、5が正常です。



5 normal 強い抵抗下で重力に対して可動域内を完全に動かせる
4 good かなりの抵抗下で重力に対して可動域内を完全に動かせる
3 fair 重力に対して可動域内を完全に動かせる
2 poor 重力を除くと可動域内を完全に動かせる
1 trace 筋肉の収縮のみで関節の動きはない
0 zero 筋肉の収縮なし

神経障害部位と対応する筋肉

神経障害が起こっている部位に対応する筋肉は、以下のとおりです。



C5 三角筋、上腕二頭筋
C6 腕橈骨筋、手根伸筋(橈側)
C7 上腕三頭筋、手根伸筋(尺側)、手根屈筋(橈側)
C8 手根屈筋(尺側)


徒手筋力評価の問題点

徒手筋力評価は、検査者の主観によって、評価されます。

すると、検査者の経験が不十分な場合には、誤った評価がされる可能性があります。

また、抵抗をする患者側が、意図的に力を弱めて、検査結果をごまかすことも不可能ではありません。

そのため、後遺障害の等級認定をねらうための、神経学的検査の手法としては、それほど、重要ではないと考えられます。


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