交通事故サポートよくある質問(Q&A)

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  4. FNSテストとは何ですか?【腰椎捻挫】

アウル東京法律事務所で、交通事故や事務所全般に関することでよくご質問(相談)を受ける内容とその回答です。

頚椎捻挫(むち打ち)・腰椎捻挫FNSテストとは何ですか?【腰椎捻挫】


【ご質問】


FNSテストとは何ですか?


【ご回答】


FNSテストとは、腰部(大腿部)の神経学的テストの一種です。

正確には、大腿神経伸長テスト(Femoral Nerve Stretching Test)といいます。

大腿部の神経根(L2、L3、L4)に異常がある場合、陽性反応が出ます。

FNSテストが陽性となった場合には、後遺症を立証する上で有意な資料となると考えられます。


fnstest.jpg


FNSテストの実施方法

簡単に解説すると以下のとおりとなりますが、医師に実施してもらってください。

まず、患者が腹ばい(うつ伏せ)になります。

その後、片足の膝を90度になるように屈曲させた上で、股関節を伸ばすようにして、足を上にあげていきます。

(片方の手で、患者のお尻のあたりをおさえ、もう片方の手で患者の片足をもって、上に伸ばしていきます)

大腿神経(L2、L3、L4)の神経根に異常がある場合には、太ももの前面のあたりに痛みが出ます。


FNSテストとラセーグテスト・SLRテストの違い

FNSテストは、大腿神経の神経根症状誘発テストです。

対応するのは、L2、L3、L4の神経です。

これに対し、ラセーグテストSLRテストは、坐骨神経の神経根症状誘発テストです。

対応するのは、L4、L5、S1、S2、S3の神経根です。

たとえば、L2の神経根に椎間板ヘルニアがある場合に、FNSテストで陽性反応が出れば、神経症状の裏付けとなり、強力な立証資料になり得ると考えられます。

これに対し、ラセーグテストSLRテストで陽性反応が出ても、部位が対応していないので、有力な資料とはならないでしょう。

このように、MRIの検査結果と神経根症状誘発テストとは、相互の対応関係を重視する必要があると考えられますので、注意が必要です。


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